【10月11日 AFP】米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が、女性へのわいせつ行為を自慢げに語った映像の公開後、初となる世論調査の結果が10日に公表され、民主党候補のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官がトランプ氏に対するリードの差を11ポイントに広げたことが明らかになった。

 米NBCニュース(NBC News)と米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)の合同調査結果によると、リバタリアン党(Libertarian Party)のゲーリー・ジョンソン(Gary Johnson)氏と緑の党(Green Party)のジル・スタイン(Jill Stein)氏を含めた場合、支持率はクリントン氏が46%、トランプ氏が35%だった。

 一方、対象を2主要候補のみに絞った場合、支持率はクリントン氏が52%、トランプ氏が38%と、その差は14ポイントに広がった。調査結果の誤差範囲は±4.4ポイント。

 トランプ氏をめぐっては7日、女性に関するわいせつ発言を収めた2005年撮影の映像が公開され、同氏に大きな打撃を与えていた。映像の中でトランプ氏は、抵抗されることなく女性の陰部をつかめると自慢し、自分は有名人なので「何だってできる」などと豪語していた。

 同調査の実施時期は映像公開の後だったが、9日の第2回討論会よりは前だった。映像について、選挙戦の問題の一つとして取り上げられるべきと答えた人は52%、取り上げられるべきではないと答えた人は42%だった。(c)AFP