トルコ南東部で爆弾攻撃、兵士ら18人死亡 PKKに報復空爆
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【10月10日 AFP】トルコ南東部ハッカリ(Hakkari)県で9日、治安部隊の検問所を狙ったトラックによる爆弾攻撃があり、兵士と民間人合わせて18人が死亡した。ビナリ・ユルドゥルム(Binali Yildirim)首相が発表した。政府は非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」の犯行と断定し、軍は直ちに報復としてPKKに対する空爆を実施した。
死者の内訳は兵士10人、民間人8人。7月15日にレジェプ・タイップ・エルドアン(Recep Tayyip Erdogan)大統領の失脚を図ったクーデター未遂が起きて以降、トルコの治安部隊を標的としたものとしては最多の死者を出す事件となった。
ユルドゥルム首相はイスタンブール(Istanbul)で記者会見を開き、「攻撃は自爆犯1人が実行した。爆発物5トンを積んだ小型トラックを爆発させた」と説明した。
国営アナトリア(Anadolu)通信は、攻撃はハッカリ県シェムディンリ(Semdinli)地区にある治安部隊の検問所を狙ったもので、車両を捜索している間に起きたと報じている。
エルドアン大統領は声明で、爆発はPKKが引き起こし、負傷者も27人出たと明らかにした。アナトリア通信によると、うち少なくとも16人は民間人だという。
トルコ軍は、攻撃後間もなく大規模な空爆を開始したことを確認した。ハッカリ県知事は空爆について、PKKの戦闘員を「無力化」することが目的だとしている。(c)AFP