「ノーベル賞の賞金は犠牲者支援に寄付」 コロンビア大統領
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【10月10日 AFP】2016年のノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)を受賞するコロンビアのフアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)大統領は9日、賞金の800万スウェーデン・クローナ(約9500万円)について、半世紀に及ぶ内戦の犠牲者を支援するために寄付する考えを示した。
2002年に起きた爆弾事件の犠牲者を追悼する宗教式典に出席した後、妻や子ども、閣僚らを伴った席で述べた。この事件では、ゲリラと準軍事組織との戦闘を避けて村人らが避難していた教会にFARCの戦闘員が爆発装置を投げ入れ、79人が死亡した。
左翼ゲリラ組織「コロンビア革命軍(FARC)」と歴史的な和平合意を結んだサントス大統領は、賞金は「犠牲者と和解に関わるプロジェクトや基金、プログラム」に寄付する考え
52年にわたったコロンビアの内戦では26万人以上が死亡、4万5000人が行方不明となったほか、700万人近くが自宅を追われた。
今月2日には和平合意の是非を問う国民投票が行われたが、反対が小差で賛成を上回り否決された。
ノーベル平和賞の授賞式はノルウェーの首都オスロ(Oslo)で12月10日に行われる。(c)AFP