旧アルバニア王室のレカ王太子が結婚、お相手は人気女優
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【10月9日 AFP】アルバニアの首都ティラナ(Tirana)で8日、旧アルバニア王室の当主、レカ王太子(Prince Leka、34)と人気女優のエリア・ザハリア(Elia Zaharia)さん(33)の結婚式が行われた。
式にはスペインのソフィア王妃(Queen Sofia)をはじめ、ファラ・ディバ(Farah Diba)元イラン王妃、旧ユーゴスラビア王国のミハイロ・カラジョルジェビッチ(Mihailo Karadjordjevic)王子、旧ルーマニア王国のマルガリータ王女(Princess Margarita)ら、現・旧王室から20人を超える人々が出席した。
レカ王太子はアルバニア王国最後の王となったゾグ1世(Zog I)の唯一の子孫。英国のサンドハースト王立陸軍士官学校(Royal Military Academy Sandhurst)を卒業し、現在はアルバニア外相の顧問を務めている。
新婦のザハリアさんはアルバニアでは有名な女優で、仏パリ(Paris)で演劇を学んだ経験を持つ。
ティラナで王家の挙式が行われたのは、レカ王太子の祖父ゾグ1世の結婚式が行われた1938年以来。
ゾグ1世はハンガリーの貴族の娘アポニー・ゲーラルディネ(Geraldine Apponyi)と結婚した翌年の1939年、ファシスト・イタリア軍のアルバニア侵攻によって国外に亡命。共産主義時代のアルバニアは鎖国体制にあったうえ、ゾグ1世の子孫は祖国を裏切った者とみなされていたため、王室一家の帰国はアルバニアで共産主義の一党独裁体制が終結した1990年までかなわなかった。(c)AFP