【10月10日 AFP】テニス、中国オープン(China Open 2016)は9日、女子シングルス決勝が行われ、大会第3シードのアニエスカ・ラドワンスカ(Agnieszka Radwanska、ポーランド)が6-4、6-2で第11シードのジョアンナ・コンタ(Johanna Konta、英国)を破り、ツアー通算20勝目を挙げた。

 一方、自身2勝目を逃したコンタだが、今大会で決勝に進出したことで、英国女子選手としては1984年のジョー・デュリー(Jo Durie)氏以来となる世界ランキングのトップ10入りを決めている。そして最新のランキングでは、男子のアンディ・マレー(Andy Murray)とともに、英国史上初めて男女同時に世界10位以内に入ったことになる。

 普段はベースラインを主戦場とするコンタだが、この試合ではネットプレーを多用し、試合の流れを変えようとしたものの、29本の凡ミスを記録してしまった。コンタは試合後、「壁のごとく返球してくるアニエスカのような選手と対戦する際は、どんな形であれ、試合を支配しようと試みなくてはならない」と語った。

 ラドワンスカとコンタは、シンガポールで行われるWTAツアー選手権(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2016)で対戦する可能性もある。ラドワンスカは年間ランキング上位8選手にのみ出場権が与えられる同大会の出場をすでに決めており、コンタは初出場に向けてポイントを争っている最中だ。

 コンタは最終戦出場争いで現在8位につけているが、10ポイント差で追うドミニカ・チブルコバ(Dominika Cibulkova、スロバキア)に抜かれることも考えられる。

 コンタは最終戦出場へ向け、今週から開催される香港オープン(Prudential Hong Kong Tennis Open 2016)に出場する。(c)AFP/Annabel SYMINGTON