内戦下のイエメンでコレラ発生、子供たちに命の危機 ユニセフ警鐘
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【10月8日 AFP】国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)は7日、内戦下にあるイエメンでコレラが発生し、貧困にあえぐ同国で子どもたちの命がいっそうの危険にさらされていると警鐘を鳴らした。
ユニセフ・イエメン支部のジュリアン・ハルネ(Julien Harneis)代表は声明で、「(コレラの)発生は、イエメンで悲惨な状況にある数百万人の子どもたちに追い打ちをかけている。イエメンの医療システムは内戦の継続により崩壊しつつあり、コレラが即刻封じ込められなければ、特に子どもたちが大きな危険に直面することになる」と述べた。
ユニセフによると、反政府勢力の支配下にある首都サヌア(Sanaa)と、同国第3の都市タイズ(Taez)で、それぞれ数人のコレラ感染者が確認された。ユニセフは現在、同国内の医師と協力して発生源の特定を急いでおり、国際社会に向けて同国の衛生状態改善のための資金提供を呼びかけた。
ユニセフによると、現在イエメンでは約300万人の人々が緊急食料援助を必要としており、子ども150万人が栄養失調に苦しんでいる。うち37万人は免疫機能が弱くなる極度の栄養失調状態にあるという。(c)AFP