【10月8日 AFP】テニス、中国オープン(China Open 2016)は7日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第11シードのジョアンナ・コンタ(Johanna Konta、英国)は、地元中国の張帥(Shuai Zhang、チャン・シュアイ)を6-4、6-0のストレートで退けた。

 地元ファンの声援に後押しされた張は、第1セットに2度のブレークに成功して最初の4ゲームを連取した。しかし、0-4とされたコンタが一気に反撃して流れを引き寄せ、そこから12ゲームを連取して4強入りを果たした。

 世界ランク14位のコンタは、女子の英国勢としては1984年のジョー・デュリー(Jo Durie)氏以来となる同トップ10入りを果たすまで、あと1勝に迫っている。

 一方、準決勝でコンタと対戦することが決まった第8シードのマディソン・キーズ(Madison Keys、米国)は、第14シードのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)との激戦を6-3、6-7(2-7)、7-6(7-5)で制した。

 クビトバの連勝を8で阻止したキーズは、リオデジャネイロ五輪の女子シングルス3位決定戦で敗れ、銅メダルを逃した雪辱を果たしている。

 世界ランキングで今季初めてトップ10入りを果たしている21歳のキーズはまた、グランドスラム通算22勝を誇るセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)に匹敵するビッグヒッターとして定評があり、シーズンの上位8人で争うWTAツアー選手権(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2016)の初出場を目指している。

 今大会の準決勝で勝利を収めれば、キーズはシンガポールで行われるツアー選手権の出場争いで7位に浮上するが、対戦相手のコンタも現在好調を維持している。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)を2度制しているクビトバは、全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2016)終了後にダビド・コティザ(David Kotyza)コーチと決別して以降、浮き沈みの激しいシーズンを送っており、四大大会(グランドスラム)では今季16強止まりとなっている。(c)AFP