【10月7日 AFP】不正防止機関「テニス・インテグリティ・ユニット(TIU)」は6日、今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)の試合で八百長が行われたかどうか調査を実施していることを明らかにした。

 TIUは今年の同選手権のある1試合に関して通報を受けた。情報は、疑わしい賭けのパターンがみられた場合に通報してくるブックメーカー(賭け屋)団体や規制当局からもたらされたという。

 またTIUは、今年7月から9月までの間に96件の通報があり、うち2件がグランドスラム(四大大会)に関するものだったとし、最初がウィンブルドン選手権、次が全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)に関するものだったと述べている。

 TIUは声明で「歴史的にみて、四大大会に関する(八百長疑惑の)通報を受け取ることは非常に少なく、そうしたこれまでの経歴通り、今年はわずか2件しか情報が寄せられていない。2件は共にTIUによる内密調査の対象である」と語った。

 全米オープンテニスの試合が調査の対象となっていることはすでに明らかにされており、どの試合が対象なのかも9月に発表されていた。ウィンブルドン選手権の試合については今回、明らかになったが、詳細については発表されていない。(c)AFP