「名誉殺人」は終身刑に、パキスタン下院が法案可決
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【10月7日 AFP】パキスタン下院は6日、家族の名誉を守るという名目で女性が身内に殺害される「名誉殺人」について、終身刑を科すとする法案を満場一致で可決した。
これまでは名誉殺人の被害者の親族が加害者を許せば無罪になるという「法の抜け穴」があったが、可決された法律は被害者親族が加害者を許したとしても終身刑を科すとしており、この抜け穴がふさがれたことになる。
下院はこの他にも、性的暴行事件に対する刑罰を厳罰化する法案も可決し、DNA検査が義務付けられ、被害者が未成年や障害者の場合は終身刑もしくは死刑が科されることとなった。
パキスタンでは女性の権利が尊重されず、名誉殺人の名目で毎年何百人もの女性が殺害されている。性的暴行事件についても、状況証拠に頼り、法医学的検査も実施されないことから有罪率は0%に近い。
人権団体や政治家らは、女性に対する暴力犯罪の厳罰化を長らく求めてきた。7月には、ソーシャルメディア上の有名人だったカンディール・バローチ(Qandeel Baloch、本名ファウジア・アジーム、Fauzia Azeem)さんが実の兄によって殺害されたことで、国際社会からも批判が高まっていた。(c)AFP/Issam AHMED/Gohar ABBAS