ポーランド下院、中絶禁止法案を否決
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【10月6日 AFP】ポーランド下院は6日、人工妊娠中絶をほぼ全面的に禁止する法案を、賛成58票、反対352票、棄権18票で否決した。ポーランドはカトリック教徒が多数を占め、すでに欧州の中でも最も厳しい中絶禁止法が施行されているが、今回の法案をめぐっては女性を中心に全国的な抗議行動が起きていた。
ポーランドでは3日、黒い衣服に身を包んだ女性たち数万人が国内各地で抗議行動を展開し、独ベルリン(Berlin)や英ロンドン(London)、仏パリ(Paris)など欧州各地でも、この抗議行動に連帯を表明するデモが起きていた。
人口3800万人のポーランドにおける人工妊娠中絶は、合法的なものは1年に2000件未満だが、女性団体らは推定10万~15万件の中絶が違法に、または国外で行われていると推計している。(c)AFP