【10月5日 AFP】10年前には歩くのも恐ろしいほど荒れ果てた倉庫街だった米フロリダ(Florida)州マイアミ(Miami)のワインウッド(Wynwood)地区が、今では全米でも指折りのクールなエリアとして脚光を浴びている。

 立役者は、地区の再生などを手掛ける不動産開発企業を率いるジェシカ・ゴールドマン・スレブニック(Jessica Goldman Srebnick)氏。この地区の再開発を進めていた亡き父から事業を引き継ぎ、ストリートアートを活用して流行の最先端を行く町へと生まれ変わらせた。地区内にはアートギャラリーが約70か所あるほか、飲食店も20店ほど出店している。

 工場の倉庫には、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領の選挙運動用のポスターなどで知られるシェパード・フェアリー(Shepard Fairey)をはじめ、世界的に有名なアーティストたちが壁画を描いている。

 地区の人気に伴って地価も急騰。かつては1平方フィート(約0.09平方メートル)当たりおよそ3~6ドル(310~620円)だったのが、現在は65~95ドル(約6700~9800円)まで跳ね上がっている。(c)AFP