【10月3日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)、フィラデルフィア・セブンティシクサーズ(Philadelphia 76ers)のブライアン・コランジェロ(Bryan Colangelo)社長は2日、練習中に足を骨折した今年のドラフト全体1位指名のベン・シモンズ(Ben Simmons)について、手術が必要になる可能性があることを示唆した。

 コランジェロ社長は、チームの新しいトレーニング施設で行われた公式練習後に取材に応じ、第5中足骨を骨折したシモンズの負傷について、いくつか具体的な情報を明かした。

 オーストラリア出身のシモンズが、来週にもジョーンズ骨折(第5中足骨基部骨折)と呼ばれる負傷の修復手術を受ける可能性があると、米地方紙フィラデルフィア・インクワイアラー(Philadelphia Inquirer)が伝えた報道内容については、コランジェロ社長は特に肯定しなかった。

 一方、シクサーズのブレット・ブラウン(Brett Brown)ヘッドコーチ(HC)は、「残念ながら、われわれより負傷したドラフト指名選手の扱いに慣れている者はいない」とすると、「従って、様子をみながら方針を決めていく」とコメントした。

 シクサーズにとって、ドラフト1巡目指名で入団した選手が戦線離脱するのは、シモンズで4季連続となる。

 2013年に獲得したナーレンズ・ノエル(Nerlens Noel)は、膝の靱帯を断裂して1年目を棒に振り、2014年のドラフトで全体3位指名で入団したジョエル・エンビード(Joel Embiid)は、右足の舟状骨を負傷して修復手術を受けて以降、まだ試合に出場していない。

 エンビードはシモンズに同情すると話し、自身の経験から最も学んだことは忍耐だとして、「彼には顔を上げて、すべて問題ないと我慢することだ。彼が手術に踏み切るのかは、まだ分からないが、優秀な医師はたくさんいるから、彼は大丈夫だと思う」と励ましていた。

 ブラウンHCは、離脱期間がどれほどの長さになろうとも、チームはシモンズの回復に向けて「総体的な」計画を立てると明言。たとえプレーしていなくても、同選手を試合への準備に備えさせると話している。

「ビデオルームでほかのNBA選手を見せたり、指導したりしながら、(シモンズを)教育する機会があるということを理解させる必要がある。この機会にじっくり腰を据えて、シュートを修正したり、一からやり直させたりして、基本に時間を費やすことになるだろう」

(c)AFP