【10月1日 AFP】米国で最新の米大統領選世論調査の結果が1日に公表され、先月26日の第1回テレビ討論会で堂々たるパフォーマンスを見せた民主党候補ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官の支持率が上昇したことが判明した。一方、共和党候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は、元ミス・ユニバース(Miss Universe)との争いが原因で支持率が低迷している。

 トランプ氏は最近になってクリントン氏との差を縮めていたが、米政治情報サイト、リアルクリア・ポリティクス(RealClear Politics)が実施し、1日に公表した全国世論調査では、クリントン氏の支持率が43.8%、トランプ氏が40.9%となっている。

 また小政党リバタリアン党(Libertarian Party)から立候補しているゲーリー・ジョンソン(Gary Johnson)元ニューメキシコ(New Mexico)州知事の支持率は7.3%だった。

 先月26日に行われ、約8400万人が視聴した第1回テレビ討論会の後、クリントン氏の支持率は全国的な世論調査の結果と共に、大統領選の激戦州フロリダ(Florida)、ネバダ(Nevada)、ニューハンプシャー(New Hampshire)各州でも上昇していた。

 しかし、支持率が上昇したからといって、来月の大統領選でクリントン氏が勝利すると決まったわけではない。オハイオ(Ohio)、ノースカロライナ(North Carolina)、そしてトランプ氏が1日夜に集会開催を予定しているペンシルベニア(Pennsylvania)各州の世論調査の結果が待たれている。

 民主党では現在、2000万人以上の人口を擁し、選挙人の人数も多い激戦州フロリダ州でのてこ入れを図っている。同州では、有権者登録の締め切りまで2週間を切った。

 2008年と2012年の大統領選挙ではフロリダ州で勝利したバラク・オバマ(Barack Obama)大統領とジョー・バイデン(Joe Biden)副大統領は、来週にもクリントン氏支援のためフロリダ州を訪問する予定だという。(c)AFP/Ivan Couronne