【10月1日 AFP】米ニューヨーク市警(NYPD)は装着用小型カメラを1000台購入することに同意した。当局者が先月30日に認めた。

 黒人男性を中心に武器を持っていない市民が警官に殺害される事件が相次ぎ、全米で非難が高まっていることを受け、米国では警官に小型カメラを装着させる動きが広がっている。

 ニューヨーク(New York)市の職員はAFPの取材に対し、ニューヨーク市警が、米ワシントン(Washington)州シアトル(Seattle)に本社を置き警察や民間向けのビデオカメラなどを製造・販売している企業Vievuに装着用小型カメラを1000台発注することに同意したと認めた。

 850万人を超える人口を擁するニューヨークには制服警官が約3万4500人いる。現地紙ニューヨーク・デーリーニューズ(New York Daily News)によれば、Vievu社への発注金額は5年間の総額で約642万ドル(約6億5000万円)。ニューヨーク市警はまず2017年の年初までに20管区で導入したい意向だという。

 ニューヨーク市警が小型カメラを警官に装着する計画を試験的に開始したのは2014年12月。この半年前には、6人の子を持つエリック・ガーナー(Eric Garner)さんが警官に拘束される際に首を絞められ窒息死した事件が起き、全米で抗議運動が起きた。(c)AFP