黒人男性射殺への抗議が暴徒化、参加者が車の窓ガラス割る
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【10月1日 AFP】(更新)米カリフォルニア(California)州サンディエゴ(San Diego)郊外のエルカホン(El Cajon)で9月30日、非武装の黒人男性が警察に射殺された事件に対する抗議行動が3夜目を迎え、参加者が車の窓ガラスを壊したり、ガラス瓶を投げつけたりするなど暴力的な展開を見せた。
警察は50~75人が同市内の交差点で「車を止めて窓ガラスを割った」「警察に向かってガラス瓶を投げつけ始め、解散することを拒否したため、ペッパーボールが発射された」などとする声明を発表した。さらに男性1人が乗っていたオートバイから抗議行動参加者によって引きずり降ろされたと付け加えた。
ペッパーボールには致死性はないが痛みを感じるペッパースプレーが入っている。警察は暴動発生などの際に、参加者を阻止したり動けなくしたりするためペッパーボールを発射することがある。
地元警察によると男2人が逮捕された。逮捕された男は19歳と28歳と発表されたが詳しい身元は明らかにされていない。負傷者の報告はないという。
同市では9月27日、挙動不審な人物が車道を歩いているとの通報を受けた警官が、アルフレッド・オランゴ(Alfred Olango)さん(38)を射殺した事件があった。事件の目撃者がインターネットに投稿した動画では、オランゴさんの姉妹だという女性が、精神疾患があるオランゴさんの補助を依頼するために警察を呼んだと話している。
拡散され多数の人々が閲覧した動画では、この女性が「あなたたちが来て私の兄弟(オランゴさん)を殺した」と泣く様子が映し出されている。
エルカホン警察は、ポケットから手を出せという警官の命令をオランゴさんが無視し、振り向いて銃を構えるような姿勢を取ったため、警官の1人がテーザー銃を使用し、もう1人が発砲したと述べている。