水族館からペンギンを逃がした容疑者2人が出廷 南アフリカ
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【9月30日 AFP】南アフリカで、「バディ(Buddy)」という名のペンギンを海洋水族館から盗み出し、海に逃がしたとして、窃盗と悪意のある器物破損の容疑で訴追された男2人が、裁判所に出廷した。警察当局が30日、述べた。
エードリアン・ドニアン(Adrian Donian)容疑者(22)とエミール・デュプリシス(Emile du Plessis)容疑者(24)は29日、ポートエリザベス(Port Elizabeth)の治安判事裁判所に出廷した。
バディーは絶滅の危機にあるケープペンギンで、先週、ポートエリザベスの海洋水族館ベイワールド(Bayworld)から盗み出された。野生環境では生存する可能性が低く、不安の声は国外まで広がった。
容疑者2人は29日に市内の警察署に弁護士とともに出頭。ベイワールドのマネジャー、ディラン・ベイリー(Dylan Bailey)氏がAFPに語ったところによると、2人はペンギンを盗んだことを認め、動物の監禁に対する抗議行動だと話したという。
ベイリー氏は、3歳のバディーは狩りも自活もできないので、海では生きられないだろうと語っている。また、地元紙ヘラルド(Herald)によると、バディーは水族館にいるつがいの雌と離れ離れになり、その後、バディーとつがいの雌の子ども2羽のうち1羽が死んだという。
警察当局によると、審理はさらなる捜査のため延期され、容疑者2人は1か月以内に再び裁判所に出廷する見通し。(c)AFP