【9月30日 AFP】在英の非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は30日、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権を支援するロシア軍がシリアで過去1年間に行った空爆により、民間人約3800人が死亡したと発表した。

 シリア人権監視団によると、15年9月30日以降のロシア軍の空爆による、戦闘員を含む死者総数は9300人以上。死亡した戦闘員には、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」のメンバー2700人以上や、さまざまな武装組織の戦闘員約2800人が含まれている。また、民間人の負傷者は少なくとも2万人に上るという。

 シリア国内の情報源ネットワークを頼りにしているシリア人権監視団は、空爆を行った航空機の種類や位置、飛行パターン、使用された武器弾薬などをもとに、誰が空爆を行ったかを特定したと述べている。

 同監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は、未確認の軍用機による攻撃で死亡した人々もいることから、ロシア軍の空爆による死者数はさらに多い可能性もあると語った。(c)AFP