【9月30日 AFP】ドイツ北部シュレスウィヒ・ホルシュタイン(Schleswig-Holstein)州の高速道路で28日、米電気自動車(EV)メーカーのテスラモーターズ(Tesla Motors)の自動運転車が観光バスに衝突し、テスラ車を運転していた男性(50)が軽傷を負った。同州ラッツェブルク(Ratzeburg)の警察が29日、明らかにした。

 デンマークの観光バスに乗っていた29人にけがはなかった。テスラ車の男性は、事故当時に自動運転モードは作動中だったと主張しているという。事故があったのは北部グドウ(Gudow)郊外の高速道路で、テスラ車は車線変更をした際に観光バスに衝突した。

 テスラが2015年10月に市場投入したEVセダン「モデルS(Model S)」では今年1月に中国、5月に米フロリダ(Florida)州で死亡事故が起きており、その自動運転機能に世界から厳しい視線が注がれている。

 テスラモーターズは自動運転中であっても運転者はハンドルを握っておくべきだとしている。消費者団体はテスラモーターズに対し、自動運転中に運転者がハンドルを握っていることを検知できるようシステムが改良されるまで、自動運転機能を無効化するよう求めている。

 独DPA通信が警察の話として報じたところによると、事故を起こしたテスラ車の男性は自動運転機能の作動中、ハンドルから手を離さなかったと話しているという。(c)AFP