【9月29日 AFP】三菱重工業(Mitsubishi Heavy Industries)は、国産初の小型ジェット旅客機「三菱リージョナルジェット(MRJ)」が米西部時間28日、試験飛行のため米国に到着したと発表した。米国への移送は2回失敗していたが、3回目で成功にこぎ着けた。

 MRJは26日に名古屋を離陸。給油のため北海道、ロシア、米アラスカ(Alaska)州アンカレッジ(Anchorage)を経由して、米ワシントン(Washington)州のグラント(Grant)郡国際空港に到着した。

 三菱では2018年の商用飛行開始を目指しており、国土交通省の「型式証明」取得に向け、米国内で試験飛行を繰り返す予定。三菱によれば約2500時間の試験飛行が必要となる見通しで、さらに3機を米国に移送して計画を加速する方針だ。

 MRJは8月、米国に向けて出発したが、離陸後に空調システムの不具合が見つかり、2回にわたって引き返しを余儀なくされていた。(c)AFP