【9月29日 AFP】イングランド・プレミアリーグのクラブの指揮経験もある監督らが、選手の移籍の見返りに報酬を受け取っていたと英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)が報じた問題で、同紙は28日、元オランダ代表で、現在はイングランド・チャンピオンシップ(2部)のクイーンズ・パーク・レンジャーズ(Queens Park RangersQPR)を指揮するジミー・フロイト・ハッセルバインク(Jimmy Floyd Hasselbaink)氏が、「裏金」を受け取っていた一人だと報じた。本人は疑惑を否定している。

 一方で、同様の疑惑が報じられた同じ2部バーンズリーFC(Barnsley FC)の助監督、トミー・ライト(Tommy Wright)氏は、クラブから謹慎処分を科された。

 ライト氏は、架空のアジア企業の関係者を装ったテレグラフ紙の記者と会合を重ね、そのなかで、同社が権利の一部を保有するという触れ込みの選手をバーンズリーへ移籍させる見返りに、5000ポンド(約66万円)の「裏金」を受け取ったとみられている。

 これを受けてバーンズリーは声明を発表し、「テレグラフ紙のトミー・ライトに関する主張を受け、バーンズリーFCは本日付でトミーを謹慎処分とし、当面の間この件に関する内部調査を実施いたします」と述べた。

 ハッセルバインク監督については、同様の行為の見返りとして、監督が5万5000ポンド(約725万円)の手数料を要求したと報じられ、話し合いの様子を撮影した別の動画が公開された。

 それによれば、ハッセルバインク監督は、同じアジア企業との会合のためシンガポールへ飛ぶのに「それなりの額」を要求し、「君はビジネスという言葉を使ったな。そう、これはビジネスだ。であれば、話は書き込まれる額次第だ。ほら、結局のところ、そんなところまで行くのであれば、それに見合ったものがないと」と話していた。