【9月29日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)は28日、グループリーグ第2節が各地で行われ、グループDのアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は1-0でバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に勝利し、カルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督体制下のバイエルンに初黒星を付けた。

 この対戦は昨季大会の準決勝と同じ組み合わせで、そのときはアトレティコがアウェーゴール差でバイエルンを退け、決勝へ進出していた。

 アトレティコは前半35分、ヤニック・フェレイラ・カラスコ(Yannick Ferreira Carrasco)のポストに当たって入るシュートで先制すると、アントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)の終盤のPKがクロスバーに弾かれて追加点は決まらなかったが、バイエルンを返り討ちにした。

 就任以降の本拠地での驚異的な好成績をさらに更新し、チャンピオンズリーグではホーム18戦でわずか1敗としているアトレティコのディエゴ・シメオネ(Diego Simeone)監督は、「このチームを指揮していることを誇りに思う」とコメントした。

「今日はすべてが良かった。高い位置からプレッシャーをかけ、カウンターではスペースを活用し、90分を通してプレー強度を保った。世界有数の強豪を相手に、これは非常に難しいことだ」

「私がアトレティコ・マドリードに来てから、最高の試合の一つだ」

 グループリーグ2連勝としたアトレティコは、勝ち点を6に伸ばしてD組の首位に浮上した。同グループのもう1試合、FCロストフ(FC Rostov)対PSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)戦が2-2の引き分けに終わったため、敗れたバイエルンも勝ち点3で2位に踏みとどまっている。

 バイエルンは序盤、トーマス・ミュラー(Thomas Mueller)にこの試合最大の好機が訪れたが、シュートは相手守護神ヤン・オブラク(Jan Oblak)にはじき出された。バイエルンはこれで、スペインの地では4試合連続で無得点。公式戦の敗戦も、今年4月の同じビセンテ・カルデロン・スタジアム(Vicente Calderon Stadium)での試合以来となった。

 アンチェロッティ監督は、「予想通り難しい試合になった。アトレティコの戦い方は予想通りだった。失点後は同点を目指したが、こちらのプレーはあまりにも遅かった。それがチャンスをあまり作れなかった理由だ」と話した。(c)AFP/Kieran CANNING