【9月27日 MODE PRESS】急性アレルギー反応の補助治療剤「エピペン(EpiPen)」の価格引き上げで批判の的となっている米製薬会社マイラン(Mylan)の広告塔を降りたと、女優のサラ・ジェシカ・パーカー(Sarah Jessica Parker)は発表した。

「アナフィラキシー」と呼ばれる急性アレルギー反応の応急処置に使われる注射薬エピペンは、2007年には2本入りで57ドル(約5700円)だったが、608ドル(約6万800円)までつり上げられたとされる。

 サラはインスタグラム(Instagram)に、「マイランの行動に失望し、悲しく、また深い懸念を抱いています。私にはこの決断を容認することはできません。今回の問題を受け、マイランとの関係を終了させていただきました」と投稿。

 サラは、夫の俳優マシュー・ブロデリック(Matthew Broderick)との間にもうけた13歳の息子ジェームズ(James)君が重度のピーナツアレルギーであることもあり、5月にマイランのアナフィラキシー101(Anaphylaxis 101)ウェブサイトの広告塔になることに合意していた。

「息子がピーナツアレルギーなので、賛同できる仕事だと思い引き受けることにしました」とサラは説明。「アレルギーで危険にさらされている多くの方々にとっても、私たち家族の健康にとっても、エピネフリン・オートインジェクター(Epinephrine Auto-Injector)は重要です」とした。

 サラは「エピペンを頼りにしている数百万の人々の声に耳を傾けて、エピペンを必要とする人々のために迅速な行動を取り、より手頃な価格に引き下げることを願っています」と、マイランに対する想いを語った。

 なお、サラが同社との関係を打ち切ると発表したことを受けマイランは、エピペンの価格を引き下げるとしている。(c)Bang Showbiz/MODE PRESS