【9月24日 AFP】東欧バルカン(Balkan)半島のモンテネグロで、最高レベルの警備体制が敷かれた刑務所の庭で白昼に受刑者が狙撃されて死亡する事件があった。当局が23日明らかにした。

 刑務所当局によると、D.Djというイニシャルの受刑者は22日、首都ポドゴリツァ(Podgorica)にある刑務所のグラウンドを歩いていたところ胸を撃たれ、その傷が原因でその日のうちに死亡した。この受刑者は恐喝の罪で2014年から服役していたという。

 刑務所当局は声明の中で「犯罪グループの抗争であることは明白だ」と述べた。地元メディアは、死亡した受刑者はこの2年間にモンテネグロの麻薬組織間の対立で死亡した10人目の犠牲者だと伝えている。

 今月には、世界遺産(World Heritage)にも登録されている国内有数の観光地コトル(Kotor)で増加している暴力事件に関与したとみられる麻薬組織の男9人が警察に逮捕されている。(c)AFP