エジプト沖で移民船転覆、42人死亡 200人超不明の恐れ
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【9月22日 AFP】(更新、写真追加)エジプト沖の地中海(Mediterranean Sea)で21日、移民らを乗せた船が転覆し、当局によると42人が死亡、163人が救助された。船には最大450人が乗っていたとみられ、現場では現在も不明者の捜索活動が続いている。
警察と保健当局によると、船はエジプト北部の港湾都市ロゼッタ(Rosetta)沖で転覆した。同市の病院に搬送され、ベッドに手錠でつながれた状態でAFPの取材に応じた生存者5人によると、船には最大450人が搭乗していた。28歳の男性は「船が沈んだ。私の子ども3人が死んでしまった」と語り、涙を流した。
同市当局は、死者の内訳を子ども1人、女性10人、若い男性31人としている。犠牲者の国籍にはエジプトの他、エリトリア、スーダン、シリアが含まれるという。
移民から料金を受け取り密航を請け負う業者らは、定員を超える数の人々を船に乗せることが多く、こうした船の中には航海に耐えうる性能を持たないものもある。
数か月前には、欧州対外国境管理協力機関(フロンテックス、Frontex)が、エジプトを出発点として欧州を目指し危険な海の旅に出る移民の数が増加していると警告を発していた。(c)AFP/Haitham El-Tabei