米爆破容疑者、FBIが14年に捜査 父親「息子はテロリスト」と通報
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【9月21日 AFP】米連邦捜査局(FBI)は20日、ニューヨーク(New York)市とニュージャージー(New Jersey)州で発生した連続爆破事件で逮捕されたアフマド・カーン・ラハミ(Ahmad Khan Rahami)容疑者(28)について、2014年8月に父親からの通報を受けて捜査したものの、テロとの関係性を示すものは見つからなかったと発表した。
17日に起きた事件では、ニュージャージー州でパイプ爆弾が爆発し、海兵隊主催のマラソンイベントが中止された後、ニューヨーク市チェルシー(Chelsea)地区でも爆破事件が起き、29人が負傷した。ラハミ容疑者はこれ以外にも両地域に8つの爆弾を設置した疑いがもたれている。
アフガニスタン出身で後に米国籍を取得した同容疑者は19日、ニュージャージー州リンデン(Linden)で警察との銃撃戦で負傷し、身柄を拘束された。
父親のモハマド・ラハミ(Mohammad Rahami)さんは、2014年にFBIに通報した際、息子は「テロリスト」だと伝えたと説明。記者団に対し、「彼は悪事に及んでいた。私の息子を刺し、私の妻を殴った」と語っている。
ラハミ容疑者は2014年8月、ナシム・ラハミ(Nasim Rahami)さんの脚を刃物で刺したとして、暴行と刃物の不法所持の容疑で逮捕された。その後3か月収監されたが、起訴は免れたと伝えられている。
また、19日に身柄を拘束された際、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)を支持するような記述が含まれているノートを所持していたとされている。ここ数年の間には、アフガニスタンとパキスタンへ長期滞在していたことも分かっており、当局はこの点についても調べを進めている。(c)AFP