ディズニー新作映画の関連商品、NZ先住民団体から非難の声
このニュースをシェア
【9月20日 AFP】映画配給大手ウォルト・ディズニー・スタジオ(Walt Disney Studios)が公開を予定している最新アニメーション映画『モアナと伝説の海(Moana)』の関連商品として販売しているハロウィーン用衣装が、ニュージーランドの先住民マオリ(Maori)を「食い物」にしているとして、マオリの団体などが非難の声を上げている。
ディズニーの通販サイト「ディズニーストア(Disneystore.com)」が宣伝している新作映画関連の子ども向けハロウィーンコスチュームは、チャックで着脱する全身を覆うタイプのもので、マオリの半神半人「マウイ(Maui)」をイメージし、褐色の肌にポリネシア風のタトゥーが描かれ、草のスカート、骨で作ったネックレスを着用したデザインになっている。
ニュージーランドの先住民政党、マオリ党(Maori Party)のマラマ・フォックス(Marama Fox)共同代表は、ディズニーに対し「他者の文化の信仰や歴史を食い物にして利益を得ようとしている」と強く非難した。
また同国の人権委員会もニュースサイト「stuff.co.nz」に対し、「現在、太平洋(Pacific Ocean)地域全体のポリネシアの人々が、このコスチュームに対し自分たちの見解を述べており、重要なのは彼らの声だ。ディズニーがその映画のベースとしている文化をもつコミュニティーと人々の見解に耳を貸すことを願う」と述べた。(c)AFP