【9月20日 AFP】カナダ出身の人気ハリウッド俳優ジム・キャリー(Jim Carrey)さんが、薬物の過剰摂取で昨年死亡した元恋人のカトリオーナ・ホワイト(Cathriona White)さん(当時30)に偽名で入手した薬物を渡し、その後、自らの関与を隠そうとしたとして、19日に訴えを起こされた。

 米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス郡上級裁判所にキャリーさんを提訴したのは、ホワイトさんと当時別居していた夫のマーク・バートン(Mark Burton)さん。

 バートンさんは、キャリーさんが「巨万の富と有名人である立場を利用」して「アーサー・キング」の偽名でホワイトさんのためにオピオイド系鎮痛薬を購入し、ホワイトさんの死後、「自らの関与と過失責任を隠す手段を講じた」と主張している。

 訴状によると、キャリーさんは2012年以降、別離と復縁を繰り返していたホワイトさんを支配し操ることに取り付かれ、ホワイトさんがよく滞在していたロサンゼルス(Los Angeles)の家に監視カメラを設置していた。しかし、キャリーさんと彼のスタッフは、ホワイトさんが亡くなった日に丸1日以上、家から出なかったことを知りながら何も行動を起こさなかったという。

 メディア各局は当時、キャリーさんはその数日前にホワイトさんと破局したと報じていた。

 検視局の報告によれば、ホワイトさんの死因は「アンビエン」や「プロプラノロール」「パーコセット」などの処方薬の過剰摂取とみられている。

 申し立てによれば、ホワイトさんの遺体のそばでは「アーサー・キング」と名前が書かれた薬瓶が3個、見つかっていた。(c)AFP