【9月19日 AFP】中国南部の福建(Fujian)省に先週上陸し、過去70年ほどで最も勢力が強かったとされる台風14号(アジア名:ムーランティ、Meranti)による国内の死者は、18日までに28人に達した。依然として15人が行方不明となっている。国営メディアが報じた。

 台風14号は15日未明に福建省アモイ(Xiamen)市に上陸。省内は通過に伴い大雨や最大風速約47メートルの強風に見舞われ、道路が冠水、木々や看板、送電線が吹き飛ばされる被害も出た。国営新華社(Xinhua)通信の18日の報道によると、アモイ市では現在も交通機関や電力供給が不安定な状態が続いているという。

 新華社が先に報じたところによれば、同省永春(Yongchun)県の歴史地区では871年前の歴史を持つ橋も洪水で破壊された。

 新華社は台風14号について、今年発生した台風としては世界で最も勢力が強く、福建省に上陸した中では記録が残っている1949年以降で最も強かったと伝えている。(c)AFP