米留置所内での黒人女性死亡、遺族に1億9000万円支払いで和解
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【9月16日 AFP】米テキサス(Texas)州の留置所独房内で死亡した黒人女性サンドラ・ブランド(Sandra Bland)さんの遺族が起こしていた不法死亡訴訟で、遺族に190万ドル(約1億9000万円)が支払われることで和解が成立した。米CNNが15日、報じた。
スタンガンを持った白人の警察官が「点火するぞ!」とブランドさんに向かって叫ぶ逮捕時の動画はインターネットなどで広がり、波紋を呼んだ。
CNNによると、和解の一部として、テキサス州ウォーラー(Waller)郡の留置所における手続きの一部改善が約束された。この中には、独房を適宜確認するための自動化された電気センサーの設置などが含まれている。さらに郡留置所には、24時間体制での看護師ないしは緊急医療専門家の待機が義務付けられた。
ブランドさんは、黒人男性が警官に射殺された事件をきっかけに拡大した抗議運動「ブラック・ライブズ・マター(Black Lives Matter、黒人の命は大切だ)」の活動家だった。交通違反の取り締まり中に警官に暴行した容疑で逮捕されたブランドさんは、保釈されるのを待っていた7月13日、勾留されていた独房内で首をつって死亡しているのが発見された。(c)AFP