毛むしられ鳴くアンゴラウサギの動画公開で飼育禁止を訴え、仏愛護団体
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【9月16日 AFP】仏動物愛護団体「ワンボイス(One Voice)」は15日、毛をむしられキーキーと鳴き声を上げるアンゴラウサギの隠し撮り動画を公開し、高価な毛を目当てにしたアンゴラウサギの飼育を禁止するよう要請した。
同団体は嘆願書の中で、「これら編集していない動画は、ウサギの苦しみを明確に表している」と述べ、ウサギたちは「毛を引き抜かれる間、痛みと恐怖で鳴き声を上げており、時には皮ごとむしられることもある」と指摘した。
ワンボイスのムリエル・アルナル(Muriel Arnal)代表はAFPに対し、「容認できない」と述べ、「こうした飼育方法が規制されない限り」、アンゴラウサギの飼育そのものを禁止すべきと訴えた。
ワンボイスは1995年に設立され、仏東部ストラスブール(Strasbourg)に本部を置く。アルナル代表によると、同団体は今年2月から7月までの間、国内6か所のアンゴラウサギ飼育施設で「潜入」調査を行ったという。
ただ同団体は、アンゴラウサギをめぐる制度全体を糾弾し、その飼育と販売の禁止実現を目的としているため、これらの施設名を公表するつもりはないという。
世界全体のアンゴラウサギの毛の生産の約90%は、動物保護法の整備が遅れた中国が占めている。(c)AFP