【9月16日 AFP】サッカーヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2016-17)は15日、グループリーグ第1節の試合が各地で行われ、グループAのマンチェスター・ユナイテッド (Manchester United)は0-1でフェイエノールト(Feyenoord)に敗れ、開幕戦は黒星スタートとなった。

 イングランド・プレミアリーグでマンチェスター・シティ(Manchester City)とのライバル対決に敗れて迎えたこの試合、ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督は前の試合から先発メンバー8人を変更して立て直しを図ったものの、2連敗を喫することになった。

 ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト(Giovanni Van Bronckhorst)監督が率いるフェイエノールトは、国内リーグで現在5連勝中と波に乗っており、この試合でも後半34分のトニー・ビルヘナ(Tonny Vilhena)のゴールでユナイテッドを撃破した。ニコライ・ヨルゲンセン(Nicolai Jorgensen)がオフサイドトラップを破り右サイドに抜け出すと、最後はペナルティーエリア内でフリーだったビルヘナがシュートを沈め、本拠地デ・カイプ(De Kuip)は大歓声に包まれた。

 敗れたユナイテッドは次戦、同日行われた試合でフェネルバフチェ(Fenerbahce)と1-1で引き分けたウクライナ1部リーグのFCゾリャ・ルハンシク(FC Zorya Luhansk)をホームに迎え撃つ。

 モウリーニョ監督は試合後、「数人の選手にとっては、この試合が今シーズンの初陣だった。何人かの選手が他の選手より良いプレーをしたことは間違いない」と語った。

「個人を特定したくはない。たった1試合で選手を評価することはできない」

「われわれは押していたし、フェイエノールトには停滞している時に隙をつかれてしまった。(ゴール直前の場面は)明らかなオフサイドだったから、そういった意味でも不運だった」

■オースティンの2ゴールでサウサンプトン快勝

 グループKのサウサンプトン(Southampton FC)はホームのセント・メリーズ(St Mary's Stadium)でスパルタ・プラハ(Sparta Prague)に3-0で快勝し、クロード・プエル(Claude Puel)新監督が初勝利を挙げた。

 サウサンプトンは、先週末に行われたアーセナル(Arsenal)との試合で終了間際の後半ロスタイムにPKを許し敗れていた。しかしこの日の試合では、相手のコスタ・ヌハモイネス(Costa Nhamoinesu)がペナルティーエリア内でハンドを犯しPKを獲得すると、これをチャーリー・オースティン(Charlie Austin)が決めて、前半開始わずか5分で先制。その後も、クコ・マルティナ(Cuco Martina)の右サイドからのクロスに反応したオースティンがこの日2点目を押し込み、前半を2-0で折り返した。

 後半ロスタイムには、オースティンと交代で入ったジェイ・ロドリゲス(Jay Rodriguez)が追加点を決め、ホームで白星発進した。

■ゼニトは3点ビハインドから奇跡の大逆転勝利

 アウェーでマッカビ・テルアビブFC(Maccabi Tel-Aviv)と対戦したUEFA杯(UEFA Cup)元王者のFCゼニト(FC Zenit)は、3点ビハインドの後半残り30分過ぎから大逆転劇を演じ、4-3でグループDの初戦を勝利で飾った。

 ホームのマッカビ・テルアビブは、ハリス・メジュニャニン(Haris Medunjanin)の2ゴールとビダル・オルン・キアルタンソン(Vidar Orn Kjartansson)のヘディングシュートで3-0と大きくリードしていた。

 しかし後半32分、ゼニトはロシア代表のアレクサンドル・ココーリン(Alexander Kokorin)がゴールを決めて反撃を開始すると、直後にマッカビ・テルアビブのエリ・ダサ(Eli Dasa)がレッドカードで退場。その後、途中交代で試合に入ったマウリシオ(Mauricio Jose Da Silveira Junior)が1点を返し、同41分にはジウリアーノ(Giuliano Victor de Paula)が同点ゴールを決めると、最後はロスタイムにルカ・ジョルジェヴィッチ(Luka Djordjevic)がダイビングヘッドから逆転ゴールを奪った。

■EL初挑戦のサッスオーロが白星発進

 この日行われたグループリーグ初戦で、インテル(Inter Milan)がホームでハポエル・ベアシェバ(Hapoel Beer-Sheva FC)に0-2で敗れ、ASローマ(AS Roma)とフィオレンティーナ(Fiorentina)も引き分けに終わるなど、イタリア勢が苦戦する中、グループFのサッスオーロ(US Sassuolo)は2011-12シーズンの大会ファイナリスト、アスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)に3-0で勝利した。

 ヨーロッパリーグデビューとなったサッスオーロは、スペイン出身の若手ポル・リロラ(Pol Lirola)が後半15分に先制点をもたらすと、その後は同30分にグレゴワール・デフレル(Gregoire Defrel)が追加点を挙げ、最後はマッテオ・ポリターノ(Matteo Politano)が試合を決定づける3点目を決めた。(c)AFP