北朝鮮の洪水、戦後「最悪の災害」 国営メディア
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【9月14日 AFP】北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は14日、北朝鮮が見舞われている洪水被害について、第2次世界大戦(World War II)後で「最悪の災害」だと伝えた。洪水被害により、北朝鮮では数百人が死亡・行方不明となっている。
KCNAは北朝鮮北部を直撃した洪水による被害の正確な死者・不明者の人数は明らかにしなかったが、その他の被害の状況を初めて発表し、6万8900人が避難を余儀なくされ、家屋2万9800戸、公共の建物900棟が損壊、道路180か所、橋60本以上に大きな被害が出ていると伝えた。電力や通信の遮断も発生しているという。
一方、国連(UN)によると、洪水ではこれまでに138人が死亡、400人の行方が分からなくなっている。また、国連は避難者数を10万7000人と発表している。
中国やロシアとの境界になっている豆満江(Tumen River)沿いで発生した洪水は、村々をのみ込み、建物を押し流した。緊急支援を必要としている人々は少なくとも14万人に上っているとみられている。(c)AFP