【9月12日 AFP】シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領は12日、米露が仲介した停戦の発効を数時間後に控える中、シリア全土を「テロリスト」から奪還すると明言した。

 国営メディアの報道によれば、かつて反体制派が拠点とし、最近になって政府軍に明け渡されたダラヤ(Daraya)を訪れたアサド大統領は、「シリア政府は、あらゆる地域をテロリストらから奪い返す決意だ」と述べたという。

 さらに、「軍は国内外の状況に左右されず、容赦なく、そしてためらいもなく任務を続行している」と語った。

 アサド大統領はイスラム教の祭日「犠牲祭(イード・アル・アドハ、Eid al-Adha)」を祝うためにダラヤを訪問。国営メディアはアサド大統領がモスクで礼拝に参加する様子を報じている。同氏が公の場に姿を現すのはまれ。

 大統領は2011年に始まった反体制派の蜂起に言及し、「5年経っても、まだ幻想から覚めていない人がいる」と述べ、「諸外国との約束に賭けた者もいたが、それは何の結果ももたらさない」と指摘した。(c)AFP