トルコ東部の都市バン、与党支部そばで爆発 48人負傷
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【9月12日 AFP】トルコ東部の都市バン(Van)にある与党・公正発展党(AKP)の建物のそばで12日、自動車爆弾が爆発し、警官2人を含む48人が負傷した。
イスラム教の祭日「犠牲祭(イード・アル・アドハ、Eid al-Adha)」の初日に起きた今回の爆発について、当局は非合法武装組織「クルド労働者党(PKK)」の犯行と主張しているが、これまでのところ犯行声明は出ていない。
爆発はバン中心部にあるAKPの支部のそばに設置された警察の検問所付近で発生。地元当局は声明で、「分離主義者のテロ組織のメンバーにより、爆弾を積んだ自動車が爆破され、民間人46人と警察官2人が負傷した」と述べ、クルド系武装組織による犯行との見方を示した。
AKPに所属する地元選出の国会議員で、かつて同国の副首相を務めたベシル・アタライ(Besir Atalay)氏は、民間テレビ局NTVに対し、PKKの名を挙げて「あのテロ組織は過去にも、わが党の建物やAKPを狙ったことがある。今回もそのうちの一つだ」と主張した。
トルコ政府は11日、PKKなどとの関係が疑われるとする自治体の首長28人を解任している。
バン湖のほとりに位置する同市には、クルド人とトルコ人の双方が居住し、近隣の都市ディヤルバクル(Diyarbakir)で起きるような大規模な攻撃からは一般的に免れてきた。また、観光地としても人気で、特に国境を越えてイラン人観光客が大挙して訪れる。(c)AFP/Fulya OZERKAN