【9月12日 AFP】11日にニューヨーク(New York)で開かれた9.11米同時多発攻撃の追悼式典を体調不良で途中退席した米大統領選の民主党候補、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏(68)について、数日前から肺炎を患っており「暑さのため脱水症状を起こした」が「順調に回復している」とする声明を主治医が発表した。

 クリントン氏の体調をめぐっては以前から不安視する声が上がっており、大統領選まであと8週間と迫る中、新たな懸念が浮上した。クリントン氏の広報担当ニック・メリル(Nick Merrill)氏は、クリントン氏が予定していたカリフォルニア(California)州遊説を中止したことを明らかにした。

 クリントン陣営によると、クリントン氏は2001年9月11日に旅客機が突っ込み崩壊した世界貿易センター(World Trade Center)跡地の「グラウンド・ゼロ(Ground Zero)」で行われた式典に90分間出席したのち途中退席。ニューヨーク州チャパクア(Chappaqua)にある自宅で主治医の診察を受けた。陣営が公表した主治医の声明によれば、クリントン氏は「しばらく前からアレルギー性のせきが止まらずにいたが、9日の診察で肺炎と診断された」という。

 動画には、クリントン氏が車に乗り込む際によろめき、スタッフによって両側から支えられる姿が映っていた。11日のニューヨークは気温28度で蒸し暑かった。(c)AFP