米同時多発攻撃から15年、各地で追悼式 クリントン氏は途中退席
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【9月12日 AFP】(写真追加)米同時多発攻撃から15年を迎えた米国で11日、攻撃が起きたニューヨーク(New York)、首都ワシントン(Washington D.C.)およびペンシルベニア(Pennsylvania)の各地で犠牲者の追悼式が行われた。
2001年9月11日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)はジェット旅客機4機をハイジャックし、ニューヨーク・マンハッタン(Manhattan)の世界貿易センター(World Trade Center)のツイン・タワーと首都ワシントン郊外の国防総省(Pentagon)に激突させ、1機はペンシルベニア(Pennsylvania)州シャンクスビル(Shanksville)で墜落した。約3000人の犠牲者を出し、世界を永遠に変えた。
今年の追悼式典は、米大統領選の民主党候補ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官と共和党候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が激戦を繰り広げる中、行われた。両候補者ともニューヨークの式典に参加したが、クリントン氏は体調を崩し、途中で退席した。医師によると同氏は肺炎を患っており、暑さのため脱水症状を起こしたという。
バラク・オバマ(Barack Obama)大統領は国防総省で行われた追悼式典で、いかなる言葉、いかなる行為も失われたものの痛みを真に消し去ることはできないと語り、米国民に対して、国の理想に向き合い、アルカイダやイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」のような集団に国の分断を許さないよう呼びかけた。
ニューヨークでは、4つの攻撃とツイン・タワーそれぞれが崩壊した時刻に、計6回の黙とうがささげられた。(c)AFP/Jennie MATTHEW