バングラ首都、過激派幹部が銃撃で死亡 ダッカ飲食店襲撃の黒幕か
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【9月11日 AFP】バングラデシュ警察は10日、首都ダッカ(Dhaka)で7月に起きた飲食店襲撃事件の中心人物とみられるイスラム過激派の幹部を射殺したと発表した。7月の事件では22人が死亡。そのほとんどが外国人だった。
ムハンマド・イブラヒム(Mohammad Ibrahim)警視総監補佐は、ダッカのアジムプール(Azimpur)地区で非合法の国内イスラム過激派組織「ジャマートゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)」戦闘員の隠れ家を急襲したところ、戦闘員らが発砲して銃撃戦となり、戦闘員1人が死亡したとAFPに語った。他に銃撃で負傷した戦闘員の女3人の身柄を拘束したという。
また、テロ対策担当のサンワル・ホサイン(Sanwar Hossain)巡査長は、初動捜査から死亡した戦闘員はJMBの派閥指導者のアブドゥル・カリム(Abdul Karim)容疑者(35)と判明したと語った。カリム容疑者はダッカ飲食店襲撃事件の首謀者とされるタミム・チョードリー(Tamim Chowdhury)容疑者の副司令官で、事件を発案し背後で主導。飲食店襲撃前に戦闘員らが使用していたアパートを借りるなどしていたという。カナダとバングラデシュの二重国籍を持つチョードリー容疑者は先月末に警察との銃撃戦で死亡している。
JMBはバングラデシュ国内で外国人や宗教的少数者らを標的とした襲撃を繰り返し、過去3年間に少なくとも80人がJMB襲撃の犠牲となっている。(c)AFP