【9月11日 AFP】ボクシング、WBC・IBF世界ミドル級タイトルマッチは10日、英ロンドン(London)のO2アリーナ(O2 Arena)で行われ、王者ゲンナディ・ゴロフキン(Gennady Golovkin、カザフスタン)は5回TKOで挑戦者ケル・ブルック(Kell Brook、英国)を下し、王座を防衛した。

 主導権を握られ、足元がおぼつかなくなったブルックがロープに追い込まれると、同選手の陣営がリングにタオルを投げ込み、ゴロフキンが23連続となるKO勝ちを収めた。ゴロフキンはこれで戦績を36戦無敗(33KO勝ち)としている。この一戦にはゴロフキンのWBAのベルトは懸けられていなかった。

 IBF世界ウェルター級王者のブルックは2階級を上げてゴロフキンに臨んだものの、プロ37戦目にして初黒星を喫している。

 ゴロフキンは試合後、「彼は素晴らしいファイターだけど、申し訳ないがミドル級じゃなかった。彼の階級のままだった。彼には敬意を払うし、良かったけれど、強くはなかった。何度もパンチはあったけれど、感じもしなかった」とコメントしている。

 一方敗れたブルックは落胆した様子で、「ショックだ。強烈なパンチを打ち込んでくるとは思っていたけれど、2回には眼窩(がんか)が折れたと思った」と語っている。(c)AFP