【9月11日 AFP】北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は11日、北東部で発生した過去数十年で最悪規模の豪雨災害で数万棟の建物が被災したと伝え、兵士と市民に救援活動に加わるよう呼び掛けた。

 KCNAは死者数や詳しい被害状況は伝えていないが、国連(UN)は先週、北朝鮮の政府統計を引用して中国、ロシアとの国境を流れる豆満江(Tumen River)沿いで60人が死亡、4万4000人が自宅を失ったと明らかにした。

 11日のKCNAの報道は朝鮮労働党中央委員会の発表として、住宅や公共の建物の倒壊は数万棟に上り、鉄道、道路、送電網、工場、農地にも損壊や浸水の被害が出ており、咸鏡北道(North Hamgyong Province)の人々は「多大な困難」に直面していると伝えている。

 北朝鮮は水害をはじめとする自然災害に弱く、2012年夏にも豪雨で少なくとも169人が死亡している。(c)AFP