【9月9日 AFP】フランス・アルプス(French Alps)の高峰モンブラン(Mont Blanc)で8日午後に氷河の上を通るロープウエーが停止し、標高約3800メートルの位置で宙づりとなったゴンドラに乗客が取り残された問題で、ロープウエーの運営会社は9日朝、運行を再開したと発表した。ゴンドラ内では10歳の子どもを含む33人が一夜を過ごしたが、9日午前中に全員、地上に戻れる見通しだ。

 運営会社モンブラン社(Mont-Blanc Company)のマテュー・ドゥシャバンヌ(Mathieu Dechavanne)最高責任者(CEO)は9日午前8時(日本時間同午後3時)前、運行停止の原因となっていたワイヤーロープのもつれが解消され、ロープウエーが「5分前に運行を再開した」とAFPに語った。

 ロープウエーが停止した際、複数のゴンドラに乗っていた110人が宙づり状態で取り残されたが、ヘリコプターを使った救助作戦で救出されたり救助隊の支援を受けて自力で伝い下りたりして、夜までに77人が脱出に成功していた。(c)AFP