【9月9日 AFP】フランス・アルプス(French Alps)の高峰モンブラン(Mont Blanc)で8日午後、氷河の上を通るロープウエーが停止し、標高約3800メートルの位置で宙づりとなった複数のゴンドラに乗っていた110人が取り残された。

 現地の当局者によると、スイス、フランス、イタリアからヘリコプター3機が出動し、約1時間半かけて60人が救出されたが、日没のため救助活動は一時中断。現在も約50人がゴンドラ内に取り残されている。

 運営会社によるとロープウエーはグリニッジ標準時8日午後2時(日本時間同11時)ごろ、ワイヤーロープが何らかの原因で交差してしまったのが原因で停止した。取り残された乗客らとの連絡は取れており、当面の飲み水も確保できているが、ロープウエーはすぐには復旧できない状態で、全員の救出までには時間がかかる見通し。

 このロープウエーはフランスとイタリアの国境をまたいでモンブランの絶景が楽しめ、ゴンドラ1台につき4人が乗れるという。(c)AFP