【9月9日 AFP】ロシア極北ノリリスク(Norilsk)市周辺を流れる川が真っ赤に染まったことを受け、同国の天然資源環境省は、産業事故の可能性もあるとして調査を命じた。

 同省の声明によると、「ノリリスク市地域を流れるダルディカン(Daldykan)川の水が未確認の化学物質に汚染され、水が真っ赤に染まった」ことについて、地元住民から苦情が寄せられた。

 同省は、川の汚染は、ニッケルとパラジウム生産の世界最大手ノリリスク・ニッケル(Norilsk Nickel)の工場の「スラリー管の破損」によって引き起こされた可能性があるとしている。

 インターネット上では、地元団体が投稿した、血のような赤い色に染まりロシア極北の森林地帯を流れるダルディカン川を写したとされる写真が話題を集めている。

 一方のノリリスク・ニッケル社は、こうした写真は確認したものの、川に何らかの物質が漏出したことを示す証拠はないと主張している。(c)AFP