オバマ氏、比大統領に忠告 犯罪との戦いは「正しい方法で」
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【9月8日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は8日、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領に対し、同氏の指揮する犯罪との戦いについて「正しい方法」で行うよう忠告した。ドゥテルテ大統領が掲げる「麻薬撲滅戦争」では、わずか2か月の間に3000人が死亡している。
オバマ大統領はドゥテルテ大統領との会談について記者団に問われ、「これらの(犯罪)ネットワークは卑劣であるかもしれないし、損害を及ぼしているものの、われわれの観点からすると、正しい方法を取っていることを確認することは重要だ」と伝えたと語り、「なぜならば、誤った方法を取った場合、無実の人々が傷つき、そして問題解決につながらない、予期せぬ結果が大量に出てくるからだ」と述べた。
また、ドゥテルテ大統領がオバマ大統領のことを「売春婦の息子」と呼んだことについて、オバマ大統領は、動じていないと語った。
「これらの発言を個人的なものとしては受け取っていない。というのも、どうやら彼(ドゥテルテ大統領)は、ローマ法王やその他の人々を含め、このフレーズを繰り返し使っているからだ」と述べ、そのような単語の選択は「くせ、彼の話し方」だと付け加えた。
ドゥテルテ大統領はこれまで、ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王や駐フィリピン米大使、国連(UN)などについて「売春婦の息子」という言いまわしを使っている。(c)AFP