ワウリンカがデルポトロ下して全米OP4強、準決勝は錦織と
このニュースをシェア
【9月8日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)は7日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会第3シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)が7-6(7-5)、4-6、6-3、6-2でファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)を下し、第6シードの錦織圭(Kei Nishikori)との準決勝に駒を進めた。
3回戦ではダニエル・エヴァンズ(Daniel Evans、英国)にマッチポイントを握られながらも勝利を収めたワウリンカは、同大会ではここ4年間で3回目の4強入りを果たすと、「精神的にも肉体的にも、これまでで最もタフな試合だった。ファン・マルティンは素晴らしい選手だ」とコメントした。
一方、現在世界ランク142位のデルポトロは、ここ16年間の全米オープンでは最もランキングの低い選手として4強入りを目指していたものの、試合に敗れて涙を浮かべていた。
2009年大会(US Open Tennis Championships 2009)を制しているデルポトロは、第1セットで4-1とリードを奪ったが、ワウリンカが第7ゲームでブレークバックに成功。手首の故障に悩まされ続けて一時は引退の瀬戸際まで追い込まれたデルポトロは、同セットのタイブレークでワウリンカのセットポイントを2度しのいだものの、最後は珍しくフォアハンドをミスして先手を許した。
厳しい日程が続く中、先月のリオデジャネイロ五輪で銀メダルを手にしたデルポトロは、その経験を生かして第2セットではブレークに成功して4-3とした後、このセットをものにした。
しかし、翌8日の午前1時を過ぎても体力をみなぎらせていたワウリンカが、続く第3セットで2本の力強いウイナーを見せるなどして6-3で奪い返したのに対し、デルポトロは第4セットで2度のブレークを許して敗れた。デルポトロにとってせめてもの救いは、今年2月には1045位まで後退していた世界ランクが65位まで浮上する見込みになったことだ。
ワウリンカは準決勝で、この日もう一つの準々決勝で第2シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)に1-6、6-4、4-6、6-1、7-5で逆転勝利を収めた錦織と相まみえることが決まった。
男子アジア勢で初めての四大大会(グランドスラム)制覇まであと2勝に迫った錦織は、2012年大会(US Open Tennis Championships 2012)覇者で、今年はウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)とリオデジャネイロ五輪も制しているマレーとの、約4時間に及んだ激闘を制した。
9日に行われるもう1試合の準決勝では、第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が第10シードのガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)を迎え撃つことになっている。(c)AFP/Dave JAMES