トランプ氏、大幅軍拡を宣言 対IS計画は「就任後に軍が策定」
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【9月8日 AFP】米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は7日、自身が大統領に就任した暁には、米国の軍事力を大幅に増強し、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」打倒に向けた計画を軍幹部に直ちに策定させると宣言した。
ペンシルベニア(Pennsylvania)州フィラデルフィア(Philadelphia)で開いた選挙集会で演説したトランプ氏は、大統領就任後、軍幹部に対し、IS撲滅に向けた行程表を30日以内に策定するよう要請すると述べた。
また、現在の軍は「とても弱体化している」と指摘。大幅な軍拡が必要だとして、陸軍兵士の数を54万人に、空軍の戦闘機を少なくとも1200機に、海兵隊の大隊を36部隊に、海軍の水上艦や潜水艦を350隻に増強する案を打ち出した。
米大統領選では同日夜、米軍の最高司令官としての大統領の役割についての討論会が行われ、民主党候補のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏とトランプ氏が順に登場する予定。同討論会は、両氏が共に参加する初めてのイベントとなる。
トランプ氏はフィラデルフィアの選挙集会で、クリントン氏を「けんかっ早く、非常に不安定」な人物だと批判。国務長官時代のクリントン氏のイラク、リビア、シリアの3か国での外交政策は「混乱と苦難、死をもたらしただけだ」と断じた。(c)AFP/Becca MILFELD