【9月8日 AFP】米国防総省は、黒海(Black Sea)上空で7日、ロシアのスホイ27型(SU-27)戦闘機が米軍の哨戒機に異常接近したと発表した。米国防当局者は、ロシア機が米機のわずか10フィート(約3メートル)以内まで接近したと話している。

 国防総省のジェフ・デービス(Jeff Davis)報道官は、国際空域で「日常任務」に当たっていた米海軍のP8Aポセイドン(Poseidon)対潜哨戒機に対し、露戦闘機が異常接近したと発表した。

 匿名を条件にAFPの取材に応じた当局者によると、露戦闘機は当初、米機から30フィート(約9メートル)内に飛行していたが、その後、10フィート以内に接近したという。同当局者は「規則に反する危険行為だ」と述べている。

 一方、ロシア国防省は声明で、米軍機がロシア軍の演習を偵察しようとしたと主張。「ロシアのパイロットは国際法規に厳格にのっとって行動した」と反論している。(c)AFP