シリア政府軍、アレッポで塩素ガス使用か 住民ら多数が呼吸困難に
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【9月7日 AFP】政府軍と反体制派の激戦が続くシリア北部アレッポ(Aleppo)市で6日、政府軍のヘリコプターが反体制派の支配地区にたる爆弾を投下し、住民ら多数が呼吸困難に陥り治療を受けた。在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が明らかにした。反体制派は塩素ガスが使用されたと訴えている。
たる爆弾が投下されたのはアレッポ市のスカリ(Sukkari)地区。監視団によれば、70人余りが呼吸困難となり治療を要した。その大半が民間人だという。
反体制派が運営する「アレッポ・メディアセンター(Aleppo Media Centre)」は、スカリは塩素ガスによる攻撃の標的にされたとツイッター(Twitter)に投稿している。
監視団のラミ・アブドル・ラフマン(Rami Abdel Rahman)代表は、この主張の裏付けは取れていないが、攻撃による死者はこれまでのところ出ていないと述べた。
スカリ地区に住む住人の一人はAFPの取材に対し、たる爆弾による攻撃を受けた後、地区内に「強烈な臭い」が漂い、自分も含めて何人もが呼吸困難に陥ったと証言している。
政府軍と反体制派はこれまで、互いに相手側が民間人を標的とした攻撃を行い、塩素ガスやマスタードガスなども使用したと非難の応酬を交わしてきた。
国連(UN)の調査団は先月、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権の部隊がこれまでに少なくとも2回、2014年と2015年に1回ずつ、化学兵器による攻撃を実施したとの報告書を発表した。
しかし、シリアと同盟関係にあるロシアはこの報告書には「大いに疑問」があると述べ、シリアのバッシャール・ジャファリ(Bashar Jaafari)国連大使も内容を否定している。(c)AFP