「黒人の命は大切」運動の抗議グループ、英ロンドンの空港に侵入
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【9月6日 AFP】英ロンドン(London)にあるロンドン・シティー空港(London City Airport)で6日、米国で黒人男性が警官に射殺された事件をきっかけとした抗議運動「ブラック・ライブズ・マター(Black Lives Matter、黒人の命は大切だ)」の抗議グループが滑走路でデモを展開し、同空港を発着する全ての便が6時間にわたり予定の変更を余儀なくされた。
ロンドン警視庁(Metropolitan Police)の声明によると、6日午前5時40分(日本時間午後1時40分)、9人の抗議グループが「三脚を立て、お互いに体を組み合っている」との通報があり、警察官らが交渉に臨んだ。その後、専門の隊員たちによって9人は「引き離された」という。
だが、午前9時半(日本時間午後5時半)に抗議者たちを退去させ始めたものの、午前11時半(日本時間午後7時半)頃まで、滑走路からの排除を完了できず、6時間にわたり全便の離着陸が停止された。
警察は9人を、エアサイド(関係者以外立ち入り禁止区域)への違法な侵入および同空港の規定に違反したとして、加重不法侵入の疑いで逮捕した。
同空港はツイッター(Twitter)で滑走路の再開を告知するとともに、運航の混乱を謝罪。利用客に運航情報を航空会社に確認するよう呼び掛けた。
英国で「ブラック・ライブズ・マター」運動を展開する団体はツイッターで、自らがデモを行ったことを認め、「英国による環境の面での黒人に対する影響」を強調する狙いがあったと述べた。
さらに別のツイートでは、「気候変動の最も大きな影響を受けている国々の7割は、サハラ以南のアフリカ地域にある」と投稿した。(c)AFP