【9月6日 AFP】タイ南部ナラティワット(Narathiwat)県で6日、バイクに仕込まれた爆弾が学校の外で爆発し、4歳の少女とその父親を含む3人が死亡した。

 爆発物は同県タクバイ(Tak Bai)地区にある学校の前に駐車されていたバイクの燃料タンクに仕込まれていた。警察は、無線による遠隔操作で爆破させられたとみている。亡くなった親子は、爆発当時、別のバイクに乗って校門のそばにいた。

 病院関係者によると、この親子はイスラム教徒だったという。また、親子とは別に、23歳の男性が搬送先の病院で死亡し、さらに大人10人程度が負傷して現在治療を受けている。

 一方、AFP特派員によると、現場には爆発による破片が飛び散り、道路には通学用バッグが1個、落ちていたという。

 タイの深南部(Deep South)と呼ばれる地域ではここ数年、マレー系の反政府勢力が学校や教師を襲う事件が起きている。イスラム教徒が大半を占める南部では、学校や教師は、文化的に異なる中央政府の国家権力の象徴とみなされている。危険の最も高い地域では、教師や生徒の登下校に警官が兵士が付き添っている。これまでに多数の教師が殺害され、中には生徒の目前で殺害された教師もいる。(c)AFP