シリアで爆弾攻撃相次ぐ、少なくとも48人死亡 ISが犯行声明
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【9月5日 AFP】(写真追加、更新)内戦が続くシリアで5日、バッシャール・アサド(Bashar al-Assad)政権側が掌握する地域を中心に爆弾攻撃が相次ぎ、少なくとも計48人が死亡、数十人が負傷した。国営メディアが伝えた。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が一連の爆発について犯行声明を出した。
爆発が起きたのは同国西部のタルトス(Tartus)とホムス(Homs)、首都ダマスカス(Damascus)、クルド人勢力が大半を掌握しているものの政府軍が一定の存在を維持している北東部ハサカ(Hasakeh)。
タルトスでは標的となった郊外の橋で、まず爆弾を積んだ自動車が爆発し、負傷者を助けようと人々が集まったところで自爆犯が爆発物を仕込んだベルトを起爆。国営テレビは地元の病院長の話として、少なくとも35人が死亡、43人が負傷したと伝えた。
一方、ダマスカスでは、同市西部の道路で爆発があり、1人が死亡、3人が負傷したと国営メディアが報じた。
さらに、ダマスカスの西に位置するホムスでは、中心部に位置するザーラ(Zahra)地区の入り口で自動車が爆発し、少なくとも4人が死亡した。ザーラ地区は住民の大半がアサド大統領と同じシーア派の分派アラウィ派(Alawite)に属している。
またハサカでは、バイクに乗った自爆犯による爆発で8人が死亡した。在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」は、クルド人治安部隊「アサイシュ(Asayesh)」の検問所で爆発が起きたと述べている。
ISは傘下の通信社アマック(Amaq)を通じて、「一連の同時自爆攻撃」は同組織によるものとする声明を発表した。(c)AFP